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ちょっと前なんですが、ミュージカル観てきました。
今京都でやってる『エビータ』です。

歴史というか、実在の人物を題材にした作品で、しかも政治ものでもあるので、・・・非常に萌えだったわけですよ!(笑)


主人公エバ・ペロンは、アルゼンチンの下層階級に生まれながらその美貌を武器に男を踏み台にしてのし上がり、ついには大統領夫人にまでなった女性
政策はかなり無茶苦茶だったそうですが、貧民救済を旗印にしていたこともあって国民には救世主と崇められ、あげくわずか33歳の若さで病死したというドラマティックすぎる人生はまさに事実は小説よりも奇なりです。

で、だ。劇中に、大統領夫人になった主人公が、国際親善のためにヨーロッパを歴訪するシーンがあるのですわ。
回る国はスペイン、イタリア、フランス、イギリス。
そして・・・最初のスペイン(当時フランコ政権下)では、エビータは大歓迎を受けるのです。そしてそこで歌われる台詞が、

「スペインは降参した エビータの魔力に」

ごめん親分。笑いました。笑うシーンじゃないから顔には出さなかったけど、内心で死にそうなほど笑い転げてました。
反射的に綺麗なおねえちゃん(言い忘れてましたが、この人本当に美人なんですよ)にメロメロになってる親分が浮かんでしまいました!!


ところが、次のイタリアでは嫌われるのです。独裁者ペロンはかつてのファシストムッソリーニと同一視され、彼女は罵声を浴びます。
・・・・ほんとにごめん。綺麗なおねえちゃん大好きなのは同じはずのイタリアで嫌われたのは、スペインが彼女にうっとりしてることにムカついた誰かさんがいるからだ、と、勝手に納得してる自分がいました。

「ちくしょうスペインのバカヤロー、あんな女に骨抜きにされやがって・・・大体何だあの女、ちょっと・・・いやかなり可愛いからって俺は騙されねーぞ! ペロンなんかムッソリーニと同類じゃねえか!」

・・・はまる。
マジごめんなさい。トマトを投げないでください。お願いです。



さらにフランスでは、「フランスもエビータと恋に落ちそう」・・・・らしすぎてもう笑いが止まりません。
すごい・・・前から好きだった演目だけど、こんな視点があったなんて・・・!!(そんなこと考えてたのお前だけだ)

止めはイギリス。さすがは元ヤン、美人に鼻の下伸ばすことなく、というか無茶苦茶偉そうな態度とって怒らせたそうです。
素晴らしい。それでこそツンデレよ!(アホだ・・・アホがいる・・・)


・・・えー、普通に観ても非常に面白い演目ですので、どうぞ誤解のないように。(ないって)
音楽は素晴らしいし、何より主人公のキャラが強烈でいいんですよ! 語り手役もすっごくかっこいいし。
近場で興味有る方は是非ご覧下さい。舞台はちょっと高いけど。あ、昔マドンナ主演で映画化されてるんですが、そのDVDは今でも普通に手に入ると思います。


ちなみに、主人公に当てはまるキャラクターが思いつかないのでキャスト妄想はしません。
ただ、マガルディはスペイン親分だと思ったことは秘密です。
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